増えたら困ることは最初からやらない

ここでは「増えたら困ることは最初からやらない」というお話をさせていただこうと思います。この話をお読みいただく前の注意点として、この考え方が「正解」だとも思っていません。正解は星の数程あり、唯一の正解なんてないですが、私は

1、組織の時は指名売上500万の職人美容師
2、ワンオペ職人美容師として200万美容師
3、JHA受賞2回&ノミネート常連美容師

として結果が出ている人間の思考と意見ですので、売れない美容師の戯言ではありませんので、責任を持って発言させて頂きます。考えや答えもその時の経験値や状況も刻々と変わるものなので、サイトをご覧になった方が納得して、前向きに行動出来るような『今の所』の答えが見つかると嬉しいです。

私自身の視点や、過去にやって「やるべきではない」と判断した私自身の経験に基づき出した1つの回答です。善意や好意で「良かれと思い」取り入れてしまい、のちのち困ってしまう事が多々あります。

友達割引

1番よくあるのが、「友達割引」。応援してくれて人への還元なら割引でも良いと思います。家族程度でしたら増えても、両親、兄弟、子供、奥さんや旦那さんで済みますので。けど友達割引は違います。交友関係次第では対象者が増え続ける可能性があり、あまりに増えすぎると、通常料金をお支払いする一般のお客さんの予約枠が削られます。そのため、友達割引に対しては、

・増えたら困るから最初から頼らない
・友達に依頼するときほどしっかり払う

という事を意識しています。こうした線引きをしっかりしておかないと、客数が増えるにしたがい、特別枠として用意していた友達割引が、全体の足をひっぱってしまいます。なので、もしやるとしても期間を決めて、初めから期間限定にしておく必要があると思います。

御来店頂いた度のDMやお客様の誕生月サービス

他には御来店頂いた度の手書きのDMや誕生月のサービスも、安易にやって過去にさんざんな目にあいました。この手のやっかいな点は、全てのお客様が対象になってしまうことです。しかも管理が大変な上に忘れやすいんです。手書きで書くDMなんて予約がフルで満タンだったら営業後にやらなければいけないとなり、疲弊してる上にそっこから15枚とか20枚とかの葉書を書くなんて、しんどすぎて無理ゲーですよね。空き時間に書けばいいという考え方もありますが、暇な美容師ならいいですが、人気が出て予約が常に満タンになってきたら空いてる時間なんてなくなる訳で、顧客が少ない頃は空き時間に書けたのに忙しい美容師になったら空き時間に書けない、営業後には疲弊して書けないとなります。練習もしたい時もあるのに、忘れてしまい、どんどん溜まり無駄に感に襲われます、だから私は一切書くのを辞めました。どうしても施術の結果が気になる方へはラインで連絡していますので、それで十分だと思います。誕生月のサービスに関しては、忘れて後からお伝えして無駄な工程が増えたり、無駄な割引が増えたりすることもあり、それに付随する問題が色々と出てきます。こちらが忘れていてお客さから言われた時は信用問題にもなりかねませんし、それで気分を害するお客様も出て、万が一にでも失客となったら本末転倒です。こうしてお客様に与えてしまったグレーな感情は、他の要因と重なりやがて黒になり、黒になった瞬間に2度ときてくれない様になってしまうこともありましたね。こうした善意、お祝いの気持ちから安易に始める企画が、失客に繋がるという本末転倒なことが起こり得るのです。

売上の足を引っ張る様な増えたら困るメニューはあらかじめ置かない

この考え方はメニュー作りでも言えます。例えば、あなたが生産性100万を目指しているにもかかわらず、1万円以下のメニューを置いていると、そのメニューが足を引っ張って生産性を落としていきます。このトラップに引っかかりやすいメニューが「キッズカット」です。もちろん、キッズカット自体は素晴らしいメニューだと思います。ただそのメニューが増えた時に何が起こるかという点を十分知ったうえで導入の可否を決めないと、のちのち想定外に苦しむこともあります。

これは私の知り合いのサロンで実際に多数起きたことです。2500円という価格でキッズメニューを提供していたり、休日を使ってスタッフ全員で500円でキッズカットを提供しているサロンがありました。月に50〜100名くらいご来店いただいていましたが、休日になんてスタッフからしたら大きな迷惑でしないですよね。

もともとこの施策は、ご両親に来店を目的としたもので、お子様を連れてくる際に、ご両親にお店を知ってもらおうというものでしたが、その目測は外れ、キッズカットの9割のお客様はお子様しか髪を切らなかったそうです。その結果、何が起こったというと、お店全体の単価の下落とスタッフの疲弊です。低単価メニューを大量にこなし、どんなに頑張っても売上が伸びない&給料が上がらないという負のスパイラルで、結局やめた上にその親御さんも失客するという事態に陥っていました。

現場が疲弊するという意味では、ヘアセットやアップも同じですね。

・早朝出勤を強制させられる
・アップだけの予約で終わり、のちのち通ってもらえるわけではない(=リピートにつながりにくい)
・3000円〜という低価格帯
・早朝に出勤とかで社員が疲弊する

と、さまざまな負の側面がありますし、体調壊しやすいですよね。そこを十分理解した上で、自社のビジネスモデルと照らし合わせて慎重に導入を決めるべきだと思います。だから私は雇われている時から時間外のヘアセットは受け付けていませんでしたし、組織の時も余分あ給与が発生するので、受付禁止にしていました。もちろん、これらのメニューをやっているサロンを否定しているのではありません。それぞれのメニューのメリット・デメリットを十分に把握した上で、サービス向上の観点から、メリットが大きいと判断したら、上記メニューであっても積極的に導入すべきだと思います。一方で、メリットよりもデメリットの方が大きいと判断したら、メニュー導入は見送った方が良いと思います。

目指す世界を明確にすれば、やらないことも明確になる

増えたら困るものを明確にするには、自分がどんな世界観を創り生きていきたいのかを明確にし、1本のブレない軸を作る必要があります。そのために、自分の中の軸や信念を明確にするのが大切です。自分が実現したい未来を細部まで明確にすれば、経営上のブレはすべてなくなります。そして、やること、やらないこと、やりたいこと、やりたくないことを明確にして思い描く未来を生きていきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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